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就活OB訪問が無意味なのか…時間を無駄にするな!!どんなOB訪問なら有効かを考える

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就活OB訪問が無意味なのか…時間を無駄にするな!!どんなOB訪問なら有効かを考える

会社で働くものとして、ちょっと思いの丈をぶっちゃけたい。

就活中の学生のOB訪問は意味があるのか、どんな場合にはOB訪問が有効なのかについて綴ってみる。

ぶっちゃけ本当のところは企業ごとに影響やら効果やら違う…という感じだろうけど、だいたいの大企業はこんな感じだ…という雰囲気が、就活中の学生さんに伝わればと思う。

OB訪問とは

OB訪問とは、学生が気になっている企業で実際に働いている先輩方にコンタクトを取って、お話を聞く…というもの。

本来の目的は、企業が実施する採用面接では聞けないような、「生の声」を先輩たちから聞く…だとか、そんな感じ。

学生からは、実際に会社で働いている人をみたい/実際の仕事内容の話を聞きたい!だとか、”中の人”に会ってみて、その人の居る部署の雰囲気だとか人柄で志望企業を決めたいだとか…そんな声も聞こえる。

OBは何を見ている?

人事から指示があれば指示に従うというのが原則…

ただ、学生の○○に注目して、××について後で報告するように…などと、人事から明確な指示がでている場合はとても少ないと思う。

大抵の場合は、採用活動の一環として、学生も堅苦しい面接官とかではなく、年も近めの普通の社員の方が、色々と聞きやすいだろう…とかそういう安直な考えの基、OB訪問を実施しているところが多いのではないでしょうか。

従って、明確な基準を持って「ここを見ている!」と言えるほど、しっかり学生を見れている社員さんは少ないのではないか…と思う。

OBは人事と通じているのか?

ところで、どれくらいの割合で人事と通じていて、採用にどの程度の影響があるのか…学生さんがもっとも気にするところであるのは分かる。

仮に人事から頼まれてOB訪問で学生の相手をしていたところで、終わった後に薄い紙切れ1枚(もしくは完全オンライン)のフィードバックアンケートか何かに答えるだけ…というのが多いのでは?

うちの会社は少なくともそんな感じ。

会社規模もそこそこなので、学生との座談会などもあるけど、ぶっちゃけそこまでOB訪問や座談会が採用に影響しているとは思えない。

それでも、人事に通じているか?といえば、大抵の場合は人事部からの依頼でやるものなので「YES」という答えになるが、対して採用に影響があるとは思えない。

ましてや、学生からコンタクトをとってセットアップする(特に大企業の)OB訪問に関しては、採用に全く関係ないと思っていいのではないか。

もちろん、そのOB訪問の体験談を面接で語り、より説得力のあるストーリーを作り上げることはできるかもしれないけど。

あと、ただ、一つ言えることは「OB訪問必須」だとか、OB訪問する事によって「リクルーター(推薦者)がつく」…という採用方法を採っている会社もあるので、その場合はOB訪問意味あるの?なんて考える前に、とっとと済ませてしまいましょう。

OB訪問、意味なし!時間の無駄になる理由

では…OB訪問が採用に直結しているか分からない場合…もっと具体的に、「ただなんとなく、友達もやってるし…実際に働いている人から話を聞きたいから~」なんて浮ついた心構えで行くと、あまり意味がない。

なぜか?

1.部署ごとにカラーが違う

ぶっちゃけ、OB訪問をすると、どんな人が働いているか分かる!とか、部署の雰囲気が分かる!や、実際の仕事内容が知りたいから!なんて張り切って何社もOB訪問をセットアップしている学生が居ると思うけど、大きな会社の部署なんて、それぞれ雰囲気も違うし、もっと言うと文化も違う。

さらには上に立つ人次第でどうにでもなってしまうのが部署カラーというものだと思う。

そして、部署の下にはチームやら班やらパートやら…会社ごとに呼び名は違うと思うけど、更に小さい単位でのグループが存在していて、会社に入ってからその会社で長く続けていきたいと思えるかは、仕事内容はもちろん、そのグループ内に居る人たちの人柄や関係性で決まることが大きい。

ってことで、少し脱線したけど、OB訪問で部署の雰囲気やらを知ろうとしたとして、ある程度規模の小さい会社ならまだしも、何千何万人単位で社員が居る会社だと、あまりそれは期待できないと思う。

人事がどれだけ気にするかわからない

さっきの話(人事とつながっているのか)とかぶるかもしれないけど、ぶっちゃけ人事部の人は普通の社員と違って、一応は人をみるプロ…ってことになっている。

そして普通OB訪問を頼まれる社員は一般社員。

普通に考えて、ただでさえプライドの高い人事部の人々(うちの会社だけかな…)が、あまり一般社員が学生の相手をしたOB訪問でのフィードバックを気にするとは思えない。

そして、気にしている場合は大抵人事から「これとあれを確認してみて」とか「この話をするときどんな感じか見たいから、こんな話振ってみて~」だとか指示がある。(そのようなOB訪問はそもそも学生がセットアップするのではなく、企業側からのセットアップされることが多い。)

でも、大抵の場合はそんな指示はなく、ただ単に会話しているだけ…。

OBが本音で話すとは思えない

OB訪問を担当する社員の人柄によるところが大きいけど、大抵の場合はそこまで本音ではなしているOBが居るとは思えない。

少なからず、目を輝かせて(少なくともそんなフリをシて)いる自分の会社に入りたい(フリかもだけど)学生たちを前に、優越感とかが邪魔していたり、先輩面というか…ちょっと調子に乗って学生たちを小馬鹿にしている感さえ醸し出す社員も居ると思う。

そんな人々は本音なんか言わない。

当たり障りの無いことをいいつつ「いやぁ大変だよ社会人は…(フフッ)」的な、なにが大変かはぜんぜん伝わってこない…若干自虐?というか(学生は気楽でいいねぇ…社会人は大変さっ!)という謎の大変アピールをしてきたり、ちょっとイイ奴は、夢を壊さないように…という無駄な正義感で「入って良かった、君たちも頑張れっ!」という…これまた当たり障りのないアドバイスをしたり…。

OB訪問を受ける社員さんだって、プロではないのだから、なかなかどこまで語ってもいいのか…など、対応難しいし、悩むと思う。

なのでOB訪問で、なかなか本音で語ろうとしてくれる社員さんたちに出会うのは難しいし、出くわす社員さんによっては、もともと伝えるのがあまり上手じゃない場合もあるなど、なかなか有意義な時間を過ごせる社員さんに出会うのも難しい。

OBの会社でのポジションが正直わからない

ぶっちゃけ、そのOBは会社で優秀と認定されている人か…なんて、実際問題分からない。

その人の会社内での評価は分からないけど、やっぱり周りから優秀だと思われている社員さんから聞く話と、うーん…と思われている社員さんから聞く話は、違って聞こえませんか?

私が性格悪すぎるからかな。

その会社内である程度評価されている人からの話じゃないと、あまり聞く意味を見いだせない…なんて言ってしまったら、身も蓋もないけど、どうせそんな会社内での評価なんて分かりっこないんだから、どんな人にあたるかわからないOB訪問に力はあまり入れない…というスタンスだった私です。

この人と働きたい!と思う人を探す?え?なにそれ

就活中の子に、なぜOB訪問をするのか?を問うと、こんな答えが返ってきたこともありました。

「こんな人と働きたい!と思える人がいた会社を志望する!」

う~ん、でも、まぁ一つの目安にはなるかもしれませんが、同じ部署で働けるとは限らないし、いくら似たような人をとる!で有名な日本企業でも、まったくのクローンを何体も用意しているとは思えません。

個人的なことを言うと、OB訪問で出会った何万分の1、何千分の1の人と一緒に働きたいがために会社に入るよりも、会社の大きな方向性や、理念、事業内容を見て会社を決めるほうが、長い目で見るといいような気がする。

個を見るのも、一つの指標にはなるかもだけど…あまりにも弱すぎる。

そんなことを見たいがためにOB訪問するのは、いささか時間の無駄だと…。

それなら、OB訪問時の質問の準備やら、訪問時間の調整、実際の訪問などなどに時間を費やすなら、業界研究や、企業研究、企業同士のネットワーク(どこへ出資しているのか、どこと提携関係にあるのか、どこと合弁会社を設立しているのかなどなど)を調べるために時間を使ったほうが、私は有効だと思う。

どんな場合OB訪問は有効か

じゃぁOB訪問は完全に無駄なの?という風になってしまいますが、どんなときにOB訪問が有効か、についても考えてみました。

OB訪問自体がポイント制になっている場合

前述だけど、OB訪問を、一種の学生のモチベーションや本気度を測る物差しだと知る会社の場合(した/しなかった…の、YES/NO 2択でのみ判断している会社の場合)はYES!をもらうためにOB訪問する選択以外に無いですよね。

事前に知ることは難しいかもしれませんが、OB訪問を積極的に推奨していて、大学側や自分のコンタクトを使わず、企業側がOB訪問斡旋みたいにしてくれるところは、OB訪問参加しても、無駄にはならないかもしれません。

ところで、OB訪問しましたか?とエントリーシートに設問がある場合は、どんな内容のOB訪問だろうが、やることに意味があるので、しましょう。

OBと人事権を持っている人の距離が近い場合

単純に企業の規模が小さいと、人事権を持っている人と、一社員との距離も近いはずなので、そんな場合にも積極的にOB訪問してみるのも良い。

一般に大企業だと、そこまで自分から積極的にコンタクトとってOB訪問をするメリットが見えない。

企業側から提案するOB訪問

どちらにせよ、企業側から提案されるようなOB訪問じゃないと、内定への影響は期待できないように思う。

企業側から提案されるOB訪問は、採用活動の一環になっている(というか、採用プロセスに組み込まれている)ということなので、原則参加。

番外編:暇つぶし

忙しい就活生にはつぶす暇はまずないと思いますが…暇つぶしなら、うってつけだと思う。

なんてったって、社会人と学生の隔たりがあるから(社会人成り立て数年の社員と十年以上のベテラン社員の間にも大きな隔たりはあるけど)…

そんな、「小さいけれど一歩前を行く先輩」に、大義名分をもって近づけるチャンスだから。

場合によってはその会社の採用自体にはあまり直結しないけど、自分には意味のある情報が手には入るかも。

でも、採用のことにこだわりすぎていると、社会人なって数年経って思うことは「OB訪問それほど採用に影響なさそうだよ」ということ。

あまり気合い入れて準備して…睡眠時間削ってまでOB訪問セットアップする必要は無さそう…、という話。

最後に:OB訪問について

最終的に、なんだか無責任な言い方になってしまって恐縮だけど…「まぁ迷ってるならしておいたほうがいいんじゃない?」

あとで内定がもらえなかったときに「あぁ…OB訪問をしなかったからだ。」なんて後悔をしそうな人(これはもう性格次第だと思う)は、しておいた方が良いし、別に「OB訪問してもしなくても、内定もらえる時はもらえるし、もらえない時はもらえない」とドンと構えられる性格の場合は、自分からアポをとって行う”とりあえず”的な…大して目的もない…なんていうOB訪問は全くしなくても良いと思う。

個人的な情報収集の場として、割り切っても「会いに行きたい!」と思う目的と熱意が無いのだったら、あまりOB訪問する意味はない。

とまぁ、こんなくらいのアドバイスしかできないけど、実際社会に出てしばらくたっている私のOB訪問へ対する想いはこんな感じです。

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